ヒトパピローマウイルス
ヒトパピローマウイルス(human papilloma virus略してHPV)には高リスク型と低リスク型があります。
・高リスク型は子宮頚がんの発生に関係しています。
・低リスク型は尖圭コンジローマの発生に関係しています。
■高リスク型ヒトパピローマウイルス(高リスク型HPV)
子宮頸がん予防のために高リスク型ヒトパピローマウイルス検査をお奨めします。

●高リスク型ヒトパピローマウイルス(高リスク型HPV)とは?
・子宮頸がんの原因ウイルスです。
・性交渉を持ったことのある多くの女性が感染します。
・通常は感染しても2年以内に自然に治ります。
・HPVが消えずに感染が長期化(持続感染)した場合、がんの前段階(異形成)を経て、子宮頸がんになる可能性があります。
・尖圭コンジローマを起こすヒトパピローマウイルスは低リスク型で、子宮頸がんの原因となるウイルスは高リスク型でこの2種類は違った型です。
●高リスク型HPV検査で何がわかるの?
高リスク型HPV検査により将来の子宮頸がんになる危険性がわかります。
・高リスク型HPV陰性
→子宮頸がんの危険性はほとんどありません。
・高リスク型HPV陽性
→繰り返し陽性となった場合、がんの前段階から子宮頸がんとなる危険性があります。
●高リスク型HPV陽性と診断されたらどうすればよいの?
高リスク型HPV感染は特別なことではありません。
陽性であってもほとんどの場合は自然に消失します。
念のため一度婦人科で診察をを受けてください。そこで異常がなければ、
1〜2年後に高リスク型HPVが消失しているか再検査を受けて確認してください。

この挿図は三菱化学ビーシーエル様より提供していただいたものです。
●男性の高リスク型ヒトパピローマウイルス(高リスク型HPV)
高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)が感染すると一般に細胞増殖が活発になります。亀頭や包皮の周りに発赤や痒みなどの炎症所見が現れたり、消しゴムの削り粕のような白い垢が出現したときなどにHPV感染の可能性が考えられます。
しかし、男性の高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)の疫学、病態についてはまだ不明なところが多く、検査の結果は参考値としてください。また、検体の採取方法(検査のしかた)などについては今後変わる可能性があります。
検査の意義、重要性について今のところ統一された見解は出ていません。
女性にヒトパピローマウイルスを感染させているのは男性です。
男性にヒトパピローマウイルスを感染させているのは女性です。
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子宮は徳利をひっくり返したような形をしています。徳利に口に当たる部分を子宮頚と言いここにできるのが子宮頚がんです。子宮頚がんは20代 から30代の若い女性に多いがんです、子宮の奥の方を子宮体部と言い妊娠すると赤ちゃんが育つ部屋となります。ここにできるのは子宮体がんです。子宮体がんは50歳〜60歳代に多く子宮頚がんに比べると高齢者で多くなります。
子宮頚がんの原因はヒトパピローマウイルス(通称HPV)というウイルスです。 このHPVのうち16型、18型の感染を予防するワクチン(サーバリックス)が2009年12月に日本でも承認され使われるようになりました。このワクチンを注射するとHPV16型、18型の感染による子宮頚がんの発生をかなり高い確率で抑えることができます。他のHPV型の感染を抑えることができないので、100%の子宮頚がんの予防効果はありませんが、概ね70〜80%の子宮頚がんを約20年間にわたって予防できると考えられています。
HPVは性交渉によって感染するウイルスなので、ワクチン(サーバリックス)を打つ推奨年齢としては10歳代のセックスデビュー前が理想です。諸外国では12歳前後の小児からワクチンを接種することを推奨しています。現実的には10代から40歳ぐらいまでの女性が対象者となります。既にHPV16,18型に感染している人、子宮頚に異常(前がん状態)がある人では効果がありません。
ワクチン(サーバリックス)は初回、1ヶ月後、6か月後の3回注射することによって予防効果が発揮できます。注射部位の疼痛、発熱、発赤、腫脹などの副作用はあますが、米国や欧米など広く海外100カ国で接種されている安全性の高いワクチンです。
若い女性に多い子宮頚がん、とくに初期は自覚症状が全くありません。進行してしまうと子宮摘出などが必要となります。ワクチン注射をご希望の方は最寄りの医院でご相談ください。
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